メッセージ集

コーチから子どもたちに向けたメッセージや、サッカーについて思うことなどをまとめています。

自分にとってサッカーって何?


私にとって、サッカーはただのスポーツではありません。その理由について、説明したいと思います。

まず、私はおじいちゃんのおかげでサッカーが好きになりました。
おじいちゃんはいつもテレビでどのサッカーチームの試合でも見ていました。そして、バルサファンとして、バルセロナのスポーツ新聞を毎日読んでいて、私にバルサのマフラーやビデオ、本などをたくさんくれました。
そのため、私もこのスポーツにだんだん興味がでてきて、好きになって、サッカーを始めました。

人によってサッカーについての考え方や感じ方は違います。
でも、本当にサッカーが大好きな人には、皆同じ気持ちがあります。

サッカーは友達をたくさん作ってくれます。
自分がゴールを決めた時、自分のことだけで喜ぶわけではなく、チームにとって大切なゴールなので皆一緒に喜びます。
いいアシストやディフェンス、セーブがあった時も、ゴールと同じ価値があるので、喜びます。
最近苦しんでたくさんがんばってきた仲間がゴールを決めたりいいプレーをした時、それまでの苦しい道を知っているので、喜びます。
コーチや応援してくれている皆のことを思っても、嬉しくなります。

私は、サッカーのおかげで、人としてたくさん成長しました。
サッカーは、ひとりではできないので、仲間を大切にすることを教えてくれました。
仲間にわからないことがあれば、やり方を教えてあげるのは大切なことだと教えてくれました。
試合が終わるまで勝てるチャンスがあるので、最後まであきらめないことを教えてくれました。
自分より上手な仲間がいれば、チームの役に立つサッカー選手になれるように、もっと毎週がんばらないといけないと教えてくれました。
チームで一番上手な人は、いいリーダーになって、チームの皆のいいお手本となって仲間のレベルも上がるように、また他のチームのリーダーに自分を超えられないように、たくさんがんばり続けないといけないと教えてくれました。
ライバルでも同じサッカーが大好きな者同士なので、ライバルではなくその人も仲間なのだと教えてくれました。

サッカーは、ただのスポーツではなくて、世界中にある強い気持ちです。生き方です。
そのため、練習の時だけではなくて、できる時間はたくさんサッカーをしてほしいです。
サッカーの仲間や学校の友達、家族と一緒に、サッカーをたくさん楽しんでほしいです。

プルメザスFSにいてくれて、皆さんありがとうございます。
また、私を信じてくれて、ありがとうございます。

これからも一緒にサッカーを楽しんでいきましょう!
一緒にプルメザスを今よりもっともっといいスクールにしていきましょう!

(チャビ・ベジード)

焦らないサッカー

日本に来てから後少しで5年になり、今まで色々な学年の試合を見てきました。私自身もたまに、大人とサッカーをやりに行っています。
スペインで学んだサッカーと日本のサッカーには、違うことがたくさんあります。今日はその中の一つについて話したいです。

『日本のサッカーで、ヨーロッパの1970年代のサッカーと同じように、焦っているチームが多いと感じます』

最近、クライフ選手時代(1970年代)の試合を色々見て、今の日本のサッカーと似ていると気付きました(プロサッカーの話ではなくて、少年やアマチュアの大人のサッカーについての話です)。

そのため、プルメザスに来る多くの小学生にはまず、焦らずにサッカーをすることを教えなければなりません。

日本のサッカーではよく、ボールを持っているとすぐ攻める、できるだけ早く敵のゴールまで行きたい、そのためドリブルとロングパスが多すぎて、ボールミスも多すぎると感じています。
今まで見た少年サッカーチームや大人の遊びのサッカーでも、ほぼいつもこのようなサッカーがありました。

そうなるとまず、チームでボールを回しながら休む時間が無く、いつも攻めているかプレスをしていることになるので、疲れます。
新しいプレーが始まっても焦って攻めるのですぐに終わって、速い行き帰りばかりのサッカーになります。
日本のサッカー選手は技術が高いため、このようなサッカーでは空いているスペースが広くていいドリブルのプレーをするのは簡単になるかもしれませんが、日本から出たらどうなるのでしょうかね?

私の信じるサッカーでは、ミッドフィルダーがチームの中で一番大切な選手だと思っています。チームの全メンバーの周りにいないといけなくて、ミッドフィルダーがよくボールを貰いに来ないと安全なボール回しをするのは難しいです。
対照的に、多くの日本のチームでは、ロングパスが多いため、ミッドフィルダーが要らないチームが多いと感じました。

(チャビ・べジード)

Escudo

どんなサッカーチームでも、その胸にある物はただのエンブレムではありません。
仲間やコーチ達、応援してくれる人達全てです。
そのため、サッカーチームのユニフォームを着る時はそれを守らなくてはいけません。

サッカーはそれほど大きなことです。
それでサッカーが大好きです。

(チャビ・べジード)

小学生の子どもがサッカーで負けた時の気持ちについて

“悔しいね。今までたくさん頑張ったのに、試合の時も全力出したのに負けちゃった。
でも、君はまだ小学生だよ。本物のサッカーはまだ始まっていない。これからなんだ。

今は泣く時間じゃない。
今はサッカーで成長をする時間だ。
サッカーをもっともっと好きになって、練習でたくさん頑張り続けて、色々な経験をして、そして大きくなったらまた大切な試合が来るはずだ。その時は成長した君を見せる時だ。
今はまだその時は来ていないから、落ち着いて、進んでいこう。”

小学生はまだ大人ではありません。
サッカーを楽しんでいきましょう!

(チャビ・べジード)

チームスポーツコーチ、選手たちにチームメイトとの関わり方について教えていますか?

日本人選手が外国に出る時、文化の壁の問題で好きな形でサッカーができなくなるという話をよく聞きます。
理由を考えてみると、子どもの頃から仲間と一緒にサッカーをすることを学んだのでしょうか?それとも、チームメイトと一緒より、自分1人で技術をアップをしているだけでサッカーの世界で成長をしているという、間違った考えを持っているのでしょうか?

今回は、チームでボール回しをするだけの話ではなくて(パスをすることは仲間とつながるために大切な点で、パスを回してゴールになれば皆で得たものだと感じられますが)、チームメイトやコーチといい関係を作ることについての話です。
それを、あなたの子供はできているのでしょうか?できなければ、彼のせいだけではなくて、その子の両親と、そのチームのコーチはそのいい関係の作り方を教えていないのかもしれません。

例えば、ゴールがあった時、誰を褒めていますか?ゴールを決めた人?ゴールを決めた人とパスを出した人?チーム全員を褒めているのですか?
1対0で試合に勝った時は誰を褒めていますか?ゴールを決めた人ですか?もしかしてディフェンスとキーパー?それとチーム全員?
コーチとしてこのようなことも考えなくてはいけないと思います。
特に小さな子どもに教えているコーチは、サッカーはチームスポーツだということを忘れてはいけません。

日本人の子どもが大きくなったら、世界中でチームメイトといい関係ができるように、仲間がいないとサッカーで勝つことができないと教えなくてはいけません。

(チャビ・ベジード)